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避難生活の問題(2)~水・食料~

前回の記事でも取り上げましたが、避難所生活で不便を感じることの調査で多く挙げられるのがトイレ、食料・水、風呂、暑さや寒さ、プライバシーだそうです。
その中でも生きていく以上避けられないのはトイレと水・食料の問題でしょう。
前回はトイレの話でしたが今回は水と食料についてです。

目次

防災用の食料、飲料水

災害時の支援物資は災害発生後すぐには届かないため、届くまでの間をしのぐための食料や水を
3日~一週間分×人数の備蓄しておくことが望しいといわれています。
災害で電気、ガスが止まってしまうと火を使っての調理やお湯を沸かしたりすることができなくなります。
そのため火を使わなくても食べられる非常用食料を用意しておくと良いでしょう。
また、非常用の食料や水は長期に保存することが求められます。
最近はいろいろな工夫や技術で味や賞味期限などを改善しているものがあるのでご紹介します。

アルファ米

最近、非常食として多く取り上げられているのがアルファ米です。
アルファ米は炊いたお米を熱風を使って乾燥させたもので、お湯や水でもどすことができます。
乾燥させることにより微生物が繁殖できず腐敗することがなく長期の常温保存が可能です。
冷凍後に乾燥させるフリーズドライに較べ食感を損なうことが少ないと言われています。
五目ごはんやドライカレーなど調理されたアルファ米があり、いろいろなバリエーションを楽しめるようになっています。



長期保存可能アルファ米

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缶入りソフトパン

 パンを焼いてから缶詰にするのではなく、缶の中で焼くことで長期保存を可能にしている缶入りパンです。
乾燥した乾パンではなく、おいしさも追及したソフトパンです。
日頃パンを主食としている人にはピッタリの選択ではないでしょうか。



長期保存可能缶入りソフトパン

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非常用飲料水

 災害時に欠かせない飲料水ですが 一人一日3リットルを目途に、最低3日分の確保が望ましいと言われています。
身近に市販されているペットボトル飲料水と非常用として販売されている飲料水とでは、
ろ過、殺菌、充填などは同様の工程で製造されており、中身については品質に大きな違いはありません。
一方、ペットボトル容器は微量ではありますが気体を透過するため、
蒸発して気体となった水が容器から抜け出てしまい長期間の間に中の水の量が減ってしまったり、
外気の臭いがペットボトルを通過して水に移ってしまうことも起こります。
そのため、保存用の飲料水に関しては厚みのあるペットボトル使用したり、
切込みのない厚い段ボール箱に保管するなどして対策をされています



長期保存可能飲料水

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知っていると役立つ防災知識

避難生活での食料・飲料水の問題を少しでも解消するための防災知識を紹介します。
事前に知っておくと役立つこともあるかと思いますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

ローリングストック



ローリングストックの考え方

せっかく食料や水を備蓄しても、いざ使おうとしたときに期限切れであったりしては意味がありません。
備蓄の消費期限は逐次チェックが必要です。
備蓄の保管管理に当たっては「ローリングストック」というやり方があります。
食料品や飲料水を古いものから順に消費して、その代わりに新しいものを補充する備蓄の仕方を「ローリングストック」と呼びます。
非常食のみだけでなく、日常の食品も非常時に役立つようなものをこの方法で日ごろから多めに備蓄しておくことで、実際に災害が発生したときになるべく多くの食料を確保できるようになっています。
災害が発生して緊急に避難所に避難しなければならないケースでは忙しい中で備蓄してある食料、水を全部持ち出すことは難しいでしょう。
そこで緊急避難の時のために備蓄の一部を一日分程度の非常食と水(水1リットル+非常食3食くらい)を非常用持ち出し袋に入れておくとよいでしょう。

温かい食べ物をとるため

災害で電気やガスが止まってしまうと熱源の確保が難しくなり、温かい食べ物を取りづらくなります。
カセットコンロがあれば専用のカセットガスボンベを使うのでそんな場合でも利用できます。
簡単な調理やお湯を沸かすことができるので、カップ麺やレトルト食品など食べられる食品を増やすことができます。
でも、災害の時だけしか使わないのはちょっともったいないので、普段の生活やアウトドア、ホームパーティーなどで利用すれば無駄なく活用できます。



防災にもアウトドアにも活用カセットガスコンロ

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水の補給

備蓄しておいた水がなくなったときに水を補給する必要があります。
給水車により補給が可能になったときに水を入れるための給水バッグなどの容器を用意しておきましょう。



給水バッグ

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その他の食料の備え

その他にもそれぞれの家庭の事情で配慮しなければならない食料の備蓄があると思います。
たとえば食物アレルギーのある場合にはそれに合致した非常食の備蓄、
赤ちゃんのいるご家庭ではミルクや離乳食などの備蓄、
高齢者の方には高齢者用の食料の備蓄をしておくことが望ましいでしょう。
ただし、防災用としてなかなかそういった特別な用途のものを手に入れることは難しいので
日用品として販売されている保存しやすいレトルト食品を備蓄しておくことで防災の備えとすることが考えられます。



アレルギー対応アルファ米

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まとめ

防災対策として水や食料を準備しておくことは非常に重要です。
最近の非常用の食料はひと昔前のものと異なりさまざまなバリエーションがあります。
以下のリンクも参考にご覧になってはいかがでしょうか?

ECサイト:防災用品-非常食・水

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