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避難生活の問題(3)~暑さ・寒さ、風呂、プライバシー

 避難生活で何に不便を感じるかの調査では暑さや寒さ、風呂、プライバシーなどの問題も挙げられています。
学校の体育館などを避難所としている場合は冷暖房などの空調設備が整っていなかったり、
設備があっても停電で使えなかったりするなどで、熱中症やかぜなど体調をこわす要因となります。
また、お風呂に入れないことで衛生面や精神面へ影響を受けることもあります。
さらに避難所では複数の家族が一緒のスペースで過ごすことになります。
なかなか個人のプライバシーを確保するのが難しいのが実際で、そのような環境でストレスを感じる方が多いようです。
ここではそれらの問題を少しでも解消するための手段をご紹介します。

目次

暑さ対策

 災害により電気やガスが止まると冷房や暖房などの機器が使えなくなる場合があります。
時期が夏場であると冷房が使えなくなると室温が上昇し、高齢者や子供が熱中症になる危険が増します。
そのため、防災のために暑さ対策を考慮しておくことが大切です。

飲料水

 熱中症の予防には水分をまめにとることが効果的と言われていますが、
断水することも考えられるので飲料水の備蓄が大切になります。
備蓄用の飲料水は通常の飲料水に比べ、保存期間が5年など長期の保存ができるものが売られています。



長期保存可能飲料水

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USB小型扇風機

暑さをしのぐには普通はエアコンや扇風機などの家電を使いますが、
その多くは停電時には使えなくなってしまいます。
しかし、最近はUSB出力を電源とする小型の扇風機が出回っていおり、
停電が起きても内蔵のバッテリーで使用することができます。
後で紹介する非常用バッテリーやポータブル電源といったものを組み合わせて使うことでさらに長時間使用できます。
USB小型扇風機には手持ち型や卓上型、クリップ型、首掛け型などのタイプがあります。
また、それらのタイプが兼用できる(手持ちと卓上兼用やクリップと卓上兼用など)ものもあります。
特に非常時しか使えないというものではないので日常使うのものとして用意してはいかがでしょうか。



USB小型扇風機

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非常用バッテリー、ポータブル電源

 直接的な熱中症対策用品ではありませんがバッテリーは扇風機などの電源として使うことができます。
バッテリと言えば、最近はスマフォの充電に使われるモバイルバッテリを見かけます。
非常用の場合はソーラー充電や手回し充電など停電時でも使える仕組みを持っています。
また、ラジオや照明、サイレンなどの防災機能も合わせて持っているものを見かけます。
大容量のポータブル電源の場合はUSB出力だけではなく、家電用のAC電源出力(もしくは疑似出力)
を持つものもあります。
それほど大きな電力を消費しない扇風機などの家電であれば利用可能です。
充電方法としては家庭用AC電源の他にソーラーパネルや車のシガーソケットから充電が可能なものもあります。




バッテリー(USB出力付き)

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もっと大きな電力を必要とするエアコンなどの家電を使えるものもありますが、
値段がかなり上がってしまい日常はあまり使わないものなので特別な理由がない限りおすすめしません。

その他の暑さ対策

・ソーラーシステム
 前述のポータブル電源ではエアコンなどの運転できませんが、ソーラーシステムのような設備であれば、
動かすことができます。
しかし、ソーラーシステムはただ単に非常用としてだけで考えるのではなく、
トータルなエネルギー供給源として導入を考えるべきもので、その中に非常時の備えを加えて考えるというのが
正しいのではないでしょうか。
・電気自動車
 その他にも電気自動車から電力を供給することも可能です。
電気自動車のメーカーによるとフル充電しておけば、電気自動車から家庭用電力4日分をまかなえるとのことです。
自動車の購入をお考えならば、そのことを頭に入れておいても良いかもしれません。
・その他
 電気自動車ではなくてもガソリン車のカーエアコンを利用すれば、熱中症予防の手段として使えます。
もちろん、体を冷やすためのタオルや扇子など、日常熱中症予防として使われる対策グッズは災害時にも有効です。

寒さ対策

 冬場の災害では防寒対策が必要になります。
寒さから身を守る防寒用具を準備しておきましょう。
また、普段電気やガスの暖房器具を使っているご家庭では、それらが止まってしまうと暖房器具が
使えなくなってしまうことを考えて備えておくことが大切です。

アルミシート

 手軽な防寒対策としては使い捨てカイロや断熱性のアルミシートなどがあります。
アルミシートは風を通さず保温性が高く、薄くて軽量なので持ち出しやすいため、
非常用の持ち出し袋に入れておくことで、いざというときに防寒用具として役立ちます。



アルミシート

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寝袋

 キャンプなどで使用される寝袋は緊急時の持ち出しがそれほど大変ではなく、防寒には大変有効です。
アウトドアライフを趣味としている方は趣味と非常用を兼用できて経済的ではないでしょうか。
また、ユニークなものでは、クッションになる寝袋で普段はクッションとして利用でき、
いざというときに広げて寝袋として使えるタイプのものもあります。



クッション寝袋

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カセットガスストーブ

 電気やガスが止まって暖房器具が使えなくなった場合、カセットガスを燃料とするカセットガスストーブは
非常用暖房器具として利用できます。
日常ガスコンロをお使いのご家庭ではカセットガスを共有できるので余分な燃料の保管を抑えることも可能です。
アウトドアでも使うことで経済的に活用できるでしょう。



カセットガスストーブ

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お風呂対策

 お風呂に入れないことも避難生活で不便に感じること一つとして挙げられますが、
ガスや水道が止まってしまうとお風呂に入ることは非常に難しくなります。
そのような場合には入浴できない代わりに使える防災用品をご紹介します。

非常用のウェットタオル

 入浴やシャワーが使えない場合、代わりに濡れタオルで体を拭いて身体の清潔を保つことがよく行われますが、
水がない状況で清潔な濡れタオルを用意するのが難しいときには非常用のウェットタオルが便利です。
非常用のウェットタオルは濡れた状態のタオルを密封して長期保存可能にしているもので、
使用後も洗濯して再利用できます。



非常用ウェットタオル

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ドライシャンプー

 頭はドライシャンプーを使って洗うことができます。
ドライシャンプーは水を使わず髪や頭皮の汚れや臭いを落とすことができるシャンプーで、
洗った後は水で流すのではなくタオルなどで拭き取ります。



ドライシャンプー

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簡易シャワー

災害の影響で体についたほこりや汚れは入浴できなくてもシャワーである程度は落とすことができます。
そんな際に便利なのがアウトドアやキャンプなどでも使われるシャワーバッグです。
バッグに水やお湯を入れ、吊るして使う簡易シャワーです。
夏場であればお湯を沸かさなくても水でも使え、暑さ対策にもなります。
もちろんアウトドアやレジャーでも使えるので無駄にせずに活用できるのではないでしょうか?



シャワーバッグ

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プライバシー対策

 災害が発生して避難が必要になった場合、地域の避難所(学校、公共施設など)での生活を強いられることが起こります。
避難所での生活ではどうしても学校の体育館などで複数の世帯が一緒に過ごすことになるため、
プライバシーが保てなくなり、人の目が気になり、ストレスを感じる人が多くいます。
そんな環境でもなるべくプライバシーを守り、ストレスを和らげる手段をご紹介します。

簡易型ワンタッチテント(避難スペースでのプライバシー確保)

避難所で人の目が気にならないスペースを作る方法としては、避難所の許可が必要ですが、
避難スペースにテントを設置することが考えられます。
屋内に設置するためテントでも杭を打つ必要のない簡易型テントが最適です。
避難用にだけ準備するのももったいないので、キャンプなどのアウトドアアクティビティで活用できるものを選べば、
レジャーも楽しめて避難用に使う機会がなくても無駄にならないで済みます。



簡易型ワンタッチテント

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ルームテント(更衣室、トイレ、シャワー)

災害時の簡易トイレや簡易シャワーを使用する場合のプライバシー保護として、
あると便利なワンタッチ簡易ルームテントです。
もちろんアウトドアやレジャーでの更衣室として利用もできます。



ルームテント(更衣室、トイレ、シャワー)

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まとめ

避難生活では通常より生活の質が低下するのは避けられません。
何とかそれを補う方法を考えて過ごすしかありません。
災害の種類や規模、地域や個人さらには時間的な経過によってもニーズが様々に変化することも考えられます。
ご紹介した方法以外にも役に立つ方法もあると思います。
それぞれのご家庭に合った防災の準備をご検討ください。

参考

関連のブログやサイトの下記リンクも参照ください。
ブログ 防災関連:避難生活の問題(1)~トイレ~
ブログ 防災関連:避難生活の問題(2)~水・食料~
ECサイト:防災用品- 衛生関連-暑さ・寒さ対策
ECサイト:防災用品-衛生関連 -身体の清潔対策
ECサイト:防災用品- 衛生関連-プライバシー対策
ECサイト:防災用品-安全関連-ラジオ・バッテリー・発電機

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